新喜劇タイムズ

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【吉本新喜劇2027 第3回】信濃岳夫の魅力について考える

 吉本新喜劇の若手座員にスポットを当てながら、吉本新喜劇の未来について考えていくシリーズ『吉本新喜劇2027』。

今回は近年ますます注目を集める、次期座長の呼び声も高い信濃岳夫さんについて特集します。

 

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吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 

「しなちゃんダンス」が大好評!!独特の魅力を放つ若手実力No.1

 信濃さんは今から11年前の2006年に金の卵オーディション2個目で入団しました。しかし入団当初からしばらくの間は現在とは対照的に、自身が持つ要素が少なかったこともあり地味な印象を持たれ、注目を集めることはあまりありませんでした。

 

信濃さんはMBSのインタビューの中で、「自分はもともと楽屋などでワイワイ喋る事が出来るタイプではなかったけど、先輩からイジられるようになって仲良くなっていくうちに自分も変わってようになった。」と上下関係を超えて交流を深めることで舞台に対する姿勢も変わったことを明かしています*1

 

 

 そうした中、昨年8月に転機が訪れます。舞台の中で披露した独特のステップを持つダンスが若者のファンを中心に注目を浴び始めたのです。

 

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このダンスは後に「しなちゃんダンス」と名付けられ、今ではすっかり彼のトレードマークまでになりました。この独特なステップは順序さえ覚えれば誰でも出来るような気がしますが、そのステップを使って自分のものにし、その上面白くしてしまうというのは信濃さんだから出せる魅力なのではないかと思います。

 

 また最近では廻し役としての注目も集めてきています。現在の立ち位置としてはしみけんさんの数歩後ろを行くといった感じでしょうか。しみけんさんが仮に座長になったとすれば、今のしみけんさんが担う役割を信濃さんがほぼ受け継いでいくという事になると思います。

 

彼の実力はまだまだ伸びていくことでしょう。これから先の信濃さんの人気は彼だけではなく、他の座員の人気にも良い影響をもたらすかもしれません。

 

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諸見里大介吉本新喜劇2026』のワンシーン。彼の役は廻し役の王道である旅館の若旦那だ。

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単独公演では史上初の満席を達成

 5月26日(金)には単独公演『オレの新喜劇』をなんばグランド花月で行い、新喜劇と特別ゲストとして映画監督の木村ひさしさん*2と俳優のメイ・イズモトさん*3を迎え『信濃岳夫、ドラマ出演への道』と題したコーナーで多くのファンをわかせました。

 

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実は、この公演は開催される前からかなりの話題を呼んでいました。この『オレの新喜劇』を宣伝するポスター・チラシのデザインがインパクトが強いとしてかなりの注目を集めていたのです。

 

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信濃岳夫単独公演『オレの新喜劇』のポスター。肖像画風の写真とその周りを囲む黄色の文字は昭和の映画ポスターを連想させる。

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 この信濃さんの顔が特徴的なポスターはなんば周辺の飲食店などに貼られ、イベントの宣伝に大きく貢献しました。また、このポスターが果たした役目としてもう一つ挙げられるのが信濃さんの顔を覚えてもらうことに繋がったことではないでしょうか。このポスターがツイッターなどのSNSで話題になると同時に広く拡散した結果、信濃さんについてより多くの人が知ることになり、集客の増強に繋がったとみられています。

 

今回の単独公演では若手座員として極めて異例の満席を達成しました。なんばグランド花月(NGK)を満席にするというのは極めて困難で、吉本新喜劇の座員にとってそのハードルは高いどころではありません*4。しかし、信濃さんはその困難なハードルを超えたのです。

その合計人数は876人、立ち見席が出るほどだったといいます*5

 

驚くほどの熱狂ぶりを魅せたこの単独公演は大成功に終わりましたが、問題はこれからです。

 

 

座長へ近づくための険しい道のり

 信濃さんはいよいよ明日(6月20日)から諸見里大介さんとタッグを組んで初の通常公演で「仮座長」として公演に臨みます。

 

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明日(6月20日)から始まる信濃岳夫&諸見里大介による仮座長公演。NGKにおける現役座長以外のメンバーによる通常公演は、特例を除けば『8座長体制』以来約3年ぶり。

 

 単独公演では満席となりましたが、通常公演においてはそう簡単にはいきません。通常公演は漫才・コント・落語が披露された後に吉本新喜劇が公演されます。

観に来るお客さんもその分多様です。前半(漫才・コント・落語)のいずれかが目的で来た方もいれば、一見さんという方もいらっしゃいます。全員を笑わせるとなると相当高いレベルが要求されることになるのは間違いありません。

 

 

次期座長との呼び声がファンの間を中心に日々高まってきていますが、座長になるためのさらなる試練はもうすぐ始まろうとしています。この1週間の公演での経験が彼の成長にどのような効果をもたらすのか、推移を見守る必要がありそうです。

 

これからの信濃さんのさらなる飛躍に期待したいですね。

 

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*1:よしもと新喜劇│MBS 第55回 信濃岳夫

*2:監督作品に『TRICKシリーズ』、『劇場版 ATARU』、『IQ246~華麗なる事件簿~』などがある。

*3:出演作に『民王』、『99.9 -刑事専門弁護士-』など。

*4:座席数は858席。

*5:6月1日(木)の『よしもと新喜劇90』内での発言。