新喜劇タイムズ

吉本新喜劇についていろいろ考えるブログです。

いよいよ30周年ツアーがスタート!! 辻本座長の新喜劇を考える 〜前編〜

 いよいよ、5月27日(土)より『辻本茂雄 絆で30周年記念ツアー』が熊本を皮切りにスタートします。今回の公演は東京を含めた全国16都市で開催されます。新喜劇タイムズではこの公演について前編・後編に分けて独自に分析してみたいと思います。

 前編では今回の公演の趣旨とチケット料金について考えてみたいと思います。

  

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吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 

 

 

 

 

イベントの趣旨・開催地が示す意味とは?

 まずは、辻本さんの芸人人生のスタートに至るまでの経緯を簡潔に紹介しましょう。

 

 元々辻本さんは、中学校時代から自転車競技選手として全国レベルの大会に出場するなどの実績を挙げたことにより、高校は自転車競技強豪校である和歌山北高校に進学します。

 

その後競輪選手を目指すことになるわけですが、ある日うどんの鉢を買いに行った母親の荷物を運ぶために自転車で駅まで迎えに行く途中で交通事故に遭ってしまいます。その治療の最中に両足に腫瘍が見つかったため、競技人生にピリオドを打つことになります。

 

卒業後、吉本総合芸能学院(NSC)に5期生として進学します。それが1986年のこと*1。すなわちこの『30周年』というのは、辻本さんがNSCに入学して昨年で30年を迎えるのを記念するというものなのです。

 

ちなみに同期には「キム兄」の愛称で知られる木村祐一さんや、ティーアップ前田勝さんなどがいます。

 

 次に開催地について、今回のツアーは15都府県・16都市で公演が行われる予定です。

 

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 ※2017年7月5日現在の情報

 

実は、この開催地のうち沖縄県を除くすべての地域で『よしもと新喜劇』がレギュラー放送されているのです*2吉本新喜劇をテレビで日頃から見ていれば、辻本さんはもちろんアキさんや森田さんの顔やギャグについて分かりますし、生で見たいという気持ちを高める良いベースを作ることが出来ます。

上記のことを踏まえて、これらの開催地が決められたのではないかと私は考えています。

 

ポスターには「and more」と書かれていますが、後に東京公演が行われることが決定しました。東京近辺に住む辻本さんのファンにとっては大変嬉しいことだと思います。東京公演が行われるということは、吉本興業にとって辻本さんが東京で公演することをOKし、需要が十分ある事を意味しているのではないかと思います。もしそうであれば、全国ネットでのテレビ出演をしてあげても良いと思いますが・・・。

 

 

東京と愛知だけ突出して高いチケット料金

 下の表は各地の公演におけるチケット料金をまとめています。

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 表を見てみると一番安いのは高知公演の2階席の前売りで4,000円、一番高いのは東京公演の当日券と愛知公演のA席で6,500円です。両方を比べてみると、2,500円もの開きがあることが分かります。

 

 では、なぜ公演地によって値段の違いがあるのでしょうか。一番に考えられるのはお客さんの入り具合だと思います。もし入り具合が良くなければ値段を低めに設定し、入り具合が安定して良いのであれば値段を高めに設定していると考えるのが妥当ではないでしょうか。

 

ところが愛知ではよしもと新喜劇が放送されていますので心配ないのですが、東京では吉本新喜劇以外に注目される全国区の芸人がたくさんいますから他の芸人のライブなどにお客さんをとられてしまう可能性が高いといえます。

入り具合もやや不安定といえるのではないでしょうか。そこでチケットの単価を思いっきり上げて少ない集客でより多くのチケット収入を得ようとしているのではないか、そう考えることも出来ます。

 

 もう一つ考えられるのがコストの問題です。今回の公演は2時間全て吉本新喜劇です。セットチェンジがあるとすればより多くのセットをあちこちへ運ばなくてはいけなくなります。セットにかかる費用や、バス代などを考えると相当な額になると思われます。

 

東京と大阪の間の距離は約400kmだといいます。遠い分、燃料代やバス代などはさらにかかることになります。そこで、その費用を回収するために東京公演のチケットだけが群を抜いて高いという状況になったということも考えられます。

 

後編へ続きます。


*1:辻本茂雄 - Wikipediaより。

*2:よしもと新喜劇 - Wikipedia の「ネット局」の欄より。