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新喜劇タイムズ

吉本新喜劇についていろいろ考えるブログです。

「次世代サミット!!」から思うこと

  5月1日、MBSラジオで特別番組「よしもと新喜劇次世代サミット!!」がよる7時から1時間放送されました。

 

今回は、この番組から吉本新喜劇の将来について思う事を色々考えて見たいと思います。

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©️MBS/吉本興業

 

どんな内容だったのか?

  今回は、MBSアナウンサーの豊崎由里絵さんと吉本新喜劇からは清水けんじさん・吉田裕さん・松浦真也さん・酒井藍さん・諸見里大介さんを迎えて終始和やかな雰囲気の中で討論(トーク)が行われました。

 

その中で、各メンバーが吉本新喜劇が抱える問題(テーマ)をそれぞれ一つずつ挙げて討論しました。

 

     ー座員の高齢化問題

     ー楽屋の環境悪すぎ問題

     ー女性座員、一度は吉田裕の事を好きになる問題

  • 吉田裕

     ー乳首ギャグ多すぎ問題

     ーキャラ被りが増えてきた問題

 

  新喜劇タイムズでは、この中から清水けんじさん・吉田裕さん・松浦真也さんが挙げた問題について考えて見たいと思います。

 

座員の高齢化問題

  序盤でしみけんさんが取り上げていましたが、今年に入って2月に新喜劇のマドンナ役を長年努めてきた中山美保さんが78歳でこの世を去りました*1

また、昨年には井上竜夫さん*2島木譲二さんが相次いで病気のため亡くなっています。

 

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ボブ・サップと共演する島木譲二さん(中央)。昨年12月16日、脳溢血により72歳で死去した。

©️吉本興業

 

  現在の新喜劇は、こうしたベテランの方々のたゆまぬ努力によって成り立っている部分がたくさんある事はもちろん、新喜劇の知名度がベテランの方々による影響も併せて多数を占めているという事は忘れてはいけません。

 

しかし、時間が進むにつれてやがて世代交代が起こります。ベテランの方々の力もいつまでも続くという訳ではありません。

 

現在は吉田裕さんをはじめ若手のメンバーたちへの注目が集まりつつあります。しかし、吉本新喜劇が全国区になりつつあるとはいえ注目されているメンバーに限って見ると、せいぜい6、7人ぐらいではないでしょうか。

 

もちろん現在座長である内場さん・辻本さんも含め、ベテランの多くの方々は若手時代を経て現在の活躍があるわけですから、決して例外があった訳ではありません。

 

しかし、今後日本は少子化が進んでいき人口も減っていきます。となれば、新喜劇に入団する可能性のある若い世代の数も減って行くことになります。

 

現在新喜劇のオーディションでは「新喜劇に興味がある心身共に健康な18歳以上の男女」が受験可能という事になっています。しかし、現実問題として入団する可能性が高いのは20代〜30代前半の人と考えるのが妥当だと思います。

 

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 吉本新喜劇オーディションの募集要項。原則18歳以上(高校生除く)であれば誰でも受験できる事になっている。

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

今後、少子化が進むとなれば入団する人の数が減り新喜劇の運営に支障が出る可能性があります。

 

東京都以外のほとんどの県が減少と、少子化が進行している実態がうかがえる。

 

今の若手メンバーのほとんどは駆け出し中というのが現状です。最近ではツイッターなどのSNSで注目されるメンバーも増えてきており、ツイッターではフォロワー数がのべ1万人を超えるメンバーも続々と現れています。

 

吉本新喜劇・佐藤太一郎さんのツイッター。フォロワー数のべ13,000人。

 

吉本新喜劇前田真希さんのツイッター。フォロワー数のべ11,000人。

 

新喜劇の今後については、こうしたSNSによる広がりやファンの行動が若手メンバーへの注目にかなりの影響力を持つ事になりそうです。

 

ギャグ&キャラ被り問題

  番組内での話と重なりますが、乳首関連のギャグは吉田裕さんの他にも今別府直之さん、退団された方であれば安井まさじさん・レイザーラモンHGさん・藤井隆さんが乳首関連のギャグを持っています。

 

また、ハゲキャラとなれば松浦真也さんは少ないかもしれませんが、もりすけさん・玉置洋行さん・森田展義さんがよくイジられたりしていますね。

 

諸見里さんも言っていましたが、私も吉田裕さんの代名詞でもある「乳首ドリル」がイヤらしく見えると感じたことは一回もありません。 子供たちの目には「ちょっと面白いこと」といった感じに映っていると思います。

 

こうしたギャグが、「吉本新喜劇の世界への入口」という役目を担っているのかなと私は考えています。ただ、これくらい人気が出るとなると「乳首ドリル」に関しては”セーブ”という手も打っていい気もしますが・・・。

 

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 吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

 キャラに関して、しみけんさんが言っていましたが周りのメンバーたちが色々と上手にいじってくれることはもちろんですが、いじられた結果お客さんも「あぁ、確かに」というような内心納得するという反応が起こります。そして森田さんの「カッパ」や玉置さんの「クリリン」などのように、特徴で子供たちなどにメンバーの顔を覚えてもらうという流れ・広がりになっていくのではないでしょうか。

重要なのは、イジりをうまく生かしながらどれほど自分の領域を広げていくかということだと思います。

 

 

真也さんのギターに関しては、もう自分の領域を確立したと言っていいでしょう。これから入団するメンバーの中でギターを使ったネタを作ってくる人がいるとしても、瓜二つということはないと思いますので十分持つのではないでしょうか。

 

エンディングでもありましたが、これからの吉本新喜劇の為にまたこの「よしもと新喜劇次世代サミット!!」の放送がある事を願うばかりです。

 

 

ちなみに

吉本新喜劇を巡っては、昨年滋賀県議会の海東英話議員(当時56歳)が、県議会委員会の中で県の教育委員会に「吉本新喜劇がいじめを助長する恐れがある」として、番組を監視・意見などの申し立てを行うよう発言していた事が分かりました。

 

その後、インターネット上ではこの発言に対して批判が巻き起こる事態になっています*3*4

吉本新喜劇のメンバーの中に、薄毛や大きな体格などにコンプレックスを感じている人がいないと言い切る事は出来ません。しかし、たとえこうしたメンバーがいたとしても自分の特徴を理解した上で日々舞台に出ているはずです。

 

中高生の生活の中でイジりが度を過ぎて誹謗中傷を浴びせられた結果、自殺に至るといったケースが現実問題起きていますが、新喜劇の中ではそういった事はありません。それは、劇中のイジりが作り物であるという事を示しています。

むしろ、薄毛・体格が大きいなどのコンプレックスが『必ずしも悪いことではない』というメッセージを吉本新喜劇の中でのイジりは伝えようとしているのではないでしょうか。

 

吉本新喜劇のこれからの為にも、色々と考えていきたいものですね。