新喜劇タイムズ

吉本新喜劇についていろいろ考えるブログです。

清水けんじの座長就任について考える(5月28日に内容を一部更新《最終》)

  4月21日、大阪・なんばグランド花月(以下、NGKと表記)で吉本新喜劇清水けんじさん(以下、しみけんさんと表記)がリーダーとなって公演する「しみけんの絶対座長になりたいんや!!」が行われ、大盛況の中で幕を閉じました。今回は通算14回目*1となったこのイベントに関連して、しみけんさんの座長就任についていろいろと考えてみたいと思います。

 

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 吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー(よしもとニュースセンターより引用)

 

 過去にはすっちーとの共演も

   この「しみけんの絶対座長になりたいんや!!」はもともと2013年10月に、当時副座長だったすっちーとの共演イベント「しみけん、すっちーの新喜劇60 ~座長に・・・なりたいんや!~」からスタートしました。このイベントはかつて、すっちーと共に座長就任を目指すという趣旨で行われていたのです。

 

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 「しみけん、すっちーの新喜劇60」時代の記念すべき1回目の公演のポスター。しみけんさんの座長就任への歴史はここから始まった。

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

その後2014年の2月と4月にも公演が行われ、双方共に着実にステップアップしていきました。しかし結果として同年6月にすっちーが先に座長に就任し、しみけんさんの座長就任はかないませんでした。

 

ただしみけんさんは現在では多くのファンの注目を集めていますが、2014年当時は現在ほど人気が高い訳ではありませんでした。そのため、すっちーが先に座長に就任するのはやはり自然な流れだったのかもしれません。

 

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 すっちーが副座長として最後の公演となった3回目のポスター。この時点で、すっちーの座長就任は決定していた。*2

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

その後、必死に公演を重ねるも・・・。

 これを機に「しみけん、すっちーの新喜劇60」は「しみけんの座長になりたいんや!!」に名を変え、しみけんさんがリーダーを務める形で公演が続けられました。

 

2014年

 8月7日(木)、11月14日(金)

2015年

 1月16日(金)、3月20日(金・祝)、7月17日(金)、10月29日(木)

2016年

 2月26日(金)*3、4月27日(水)、9月14日(水)、12月9日(金) ※よしもと祇園花月で公演

2017年

 4月21日(金)、8月19日(土) ※よしもと祇園花月で公演 〈予定〉

 

しかし現在も座長就任には至っておらず 、その上若手座員たちの活躍も著しくなっており、ベテランと若手座員たちの間で板挟みの状態になっているといえます。しみけんさん自身がどのように考えているかは分かりませんが、できるだけ早い段階で座長に就きたいと思っていることに変わりはないと思います。

 

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1999年からの現在の体制下では新喜劇初の女性座長となった人気座員の酒井藍。7月26日(水)からNGKで就任記念公演を行い、座長としてのキャリアをスタートさせる予定だ。

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

これからの座長の体制はどうなるの?

  では、これから先の座長の体制はどのようになっていくのでしょうか?

吉本新喜劇の座長は内場さん・辻本さん以前に現在分かっているだけで10人程経験者がいることが確認されています*4。座長退任の時期についてはデータが残っていない為、詳細は分かっていません。ただ座長経験者のほとんどが、40代後半~50代の時に退団されています。

下の表は現在座長を務めているメンバーについての表です。

 

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現在、最年長座長である内場勝則さんは今年の8月で57歳になります。そろそろ座長引退について考える時期に来てもおかしくはありませんが、そういった雰囲気は感じられません。 ただ、今年に入って2月には出演した映画『天使のいる図書館』が公開され、3月にはサスペンスドラマにも出演し*5、俳優としての活動が増えてきています。

 

 

最近の俳優としての活動を考えると、今後の活動に関して幅を広げようとしているのではないかと私は考えています。時間の問題だとは思いますが、近く数年以内に座長を引退する可能性は十分考えられるでしょう。そして、内場さんの後を引き継ぐ形でしみけんさんが座長に就くというパターンになるのが自然な流れといえると思います。

 

  

 もう一つ考えられるのが、小籔千豊さんが座長を引退した後に内場さんが引退するパターンです。小籔さんは現在東京に拠点に移して「タレント」として数多くのテレビ番組に出演しています。東京の番組の性質上、新喜劇に関してあまり取り上げられないせいもあるかもしれませんが、「吉本新喜劇座長」としてテレビ出演することはほとんどありません。

 

小籔さんに関しては東京吉本へ移籍して6年が経過しており、東京で活動する中で吉本新喜劇に対する意識はこの間に何らかの変化が生じているのではないかと思います。

最近では新喜劇のメンバーで構成されるバンド「吉本新喜劇ィズ」*6を立ち上げたり、東京での座長公演を行ったりしていますが、これらの活動が、直ちに新喜劇の発展に良い影響を与えているとは思えません。

 

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 2017年4月時点で、56歳と最年長座長である内場勝則。今年7月には東京で舞台公演が行われる予定だ。座長引退は時間の問題とみられる。

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

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 2011年の東京吉本への移籍以来、東京を拠点にバラエティー番組を中心に活動している小籔千豊。近年の吉本新喜劇に対する発言などから、「新喜劇に優先して出演すべきだ」などと批判の声も多い。

吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

東京での吉本新喜劇ブームの広がりはむしろ、後輩であるすっちーさんなどによる影響が大きいといえると思います。また、今年2月に行われたラジオ番組公開収録のイベントでは「新喜劇を2回辞めたいと思った」という趣旨の発言をしています*7

 

小籔さんが座長を引退すると、座長は4人になりますが先程も述べたように内場さんに関しては、今後数年以内に座長を引退する可能性が考えられます。4人体制のままで内場さんが座長を引退してしまうと3人体制となり、通常公演に加えて地方公演などもありますからローテーションにかなり影響が出てしまう恐れがあります。

 

そこで、小籔さんの後を引き継ぐ形でしみけんさんが座長になり内場さんが引退した後にそのポジションに移る形で公演を続けるという形になる可能性も考えられるのです。

 

おわりに

 次回の「しみけんの絶対座長になりたいんや!!」の公演はよしもと祇園花月で行われる予定です。吉本新喜劇の通常公演は、NGKの他にこのよしもと祇園花月でも行われています。この2つの劇場は座席数やつくりなどで大きく雰囲気が異なっています。(例として座席数はNGKが858席なのに対し、よしもと祇園花月は502席とNGKよりも300席以上少ない。)

 

このよしもと祇園花月での公演は、通常公演のシミュレーションも兼ねているのかもしれませんね。また、吉本新喜劇がテレビなどのメディアで取り上げられる際はボケ中心のメンバーや特定のキャラクターを演じるメンバーなど印象に残りやすいメンバーが注目されてきました。それと同時に、関西のお笑いに対するステレオタイプも形作ってきました。

 

しかしこうした関西のコテコテの雰囲気や、現在の個人のギャグに走るスタイルの吉本新喜劇が嫌いという方もたくさんいらっしゃると思います。私は今回、この公演を見に行きましたが普段の新喜劇よりコテコテの雰囲気は抑えめだと思いますし、あまり個人のギャグにはそれほど走っていない印象を受けました。

 

  しみけんさんが座長になれば、これまでのスタイルと違う新しい新喜劇によって新たなファンが生まれ、昔の新喜劇の方が好きだったという方にも幅広く親しんでもらえる良いきっかけになると思います。

 

  しみけんさんは今年の7月で、すっちーが座長に就任した時と同じ42歳になります。この42歳を超えての座長就任があるかどうかにも注目していく必要がありそうです。

 

険しい道のりだとは思いますが、しみけんさんの今後の活躍に期待したいですね。

 

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 吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

*1:「しみけん、すっちーの新喜劇60」時代のイベントも回数に含んでいます。

*2:毎日放送痛快!明石家電視台』〈2016年5月2日放送分〉内でのすっちーの発言より。

*3:この公演を最後に、すっちーとの共演はなくなりました。

*4:但し、現在のシステムにおける「座長」と異なる場合も多く、正確な人数の把握はデータの不足と共に難しいのが現状です。

*5:みなと署落とし物係 秘密捜査官危険な二人|TBSテレビ:月曜名作劇場

*6:シークレットメンバーとして、人気バンド『チャットモンチー』の福岡晃子さんがベース担当で活動しています。

*7:SCANDAL、ラジオ番組公開収録で小籔千豊と“カメラトーク” 「好きなカメラの話がたっぷりできてうれしかったです」 (M-ON!Press(エムオンプレス)) - Yahoo!ニュース