新喜劇タイムズ

吉本新喜劇についていろいろ考えるブログです。

東洋経済オンラインの記事から考える吉本新喜劇

ここしばらくスケジュールが慌ただしく、1ヶ月以上にわたって更新が滞ってしまいました。新記事を楽しみにしておりました皆様にはご迷惑をおかけしましたことをここにお詫びいたします。今後、順次更新していきますのでよろしくお願いします。

 

さて、6月13日に日本有数の出版社である東洋経済新報社が運営するサイト『東洋経済オンライン』において吉本新喜劇に関するこんな記事が掲載されました。

 

 

 

今回はこの記事の内容に着目しながら吉本新喜劇の未来について独自の視点で考えてみたいと思います。

 

 

 

東京における吉本新喜劇の人気

 

 吉本新喜劇は2013年ごろからのすっちー扮するすち子と借金取り役の吉田裕さんによる「乳首ドリル」の爆発的な人気を皮切りに、全国へ人気が拡大し現在もその動きは続いています。

 

また最近ではアメトーークなどのお笑い番組吉本新喜劇のメンバーが出演するケースも少しずつ増えてきており、テレビ業界と吉本興業吉本新喜劇の全国化に向けてプロモーションをかけている姿勢が伺えます。

 

 

こうした「乳首ドリル」の人気などによって本場大阪のなんばグランド花月(NGK)へ足を運ぶようになったという声も聞かれ、東京における吉本新喜劇の人気が徐々に拡大しているんだなあと肌身で感じます。

 

 

では東京で吉本新喜劇を見ることができる機会はどこにあるのでしょうか。

 

 一つ目は今回の記事でも取り上げられていたように吉本新喜劇が登場するイベントに直接足を運ぶことです。2017年現在東京で吉本新喜劇が見られるイベントとしてはこの『東京グランド花月』、毎年夏の時期に行われる『吉本新喜劇小籔座長東京公演』、そして不定期ではありますが辻本座長がルミネtheよしもとで行う『コントSP』のみです。

 

吉本新喜劇のファンの中には東京から大阪に行く場合、新幹線や飛行機のチケット代・宿泊費で費用がかさんでしまう為、泣く泣く行くのを諦めたとの声も聞かれます。そうした人たちにとっては大阪でやっている吉本新喜劇を見るのに絶好の機会といえるでしょう。また吉本新喜劇を知らない東京在住の方に足を運んでもらうことによって新たなファンを獲得、さらなる人気拡大に繋げる事が出来ます。

 

しかし、吉本新喜劇を観に行くとしてもチケット代は最高で6000円。財布のひもが依然としてきつい経済状況が続く中でそう簡単に手を出せるものではありません。でも何としても吉本新喜劇を見たいという東京在住のファンの方は多いのではないでしょうか。

 

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 二つ目はテレビ・インターネットで吉本新喜劇を視聴する方法です。

東京ではTOKYO MXテレビで毎週火曜日23:30~0:30によしもと新喜劇が放送されています。火曜日の深夜になるとツイッターのタイムラインにはよしもと新喜劇を見ていると言った内容のツイートが多数見受けられ、吉本新喜劇が東京でもかなり視聴されていることが伺えます。

 

深夜に放送ということもあり、驚かれる人もいるようですね。

一方インターネットでは民放公式テレビポータル『TVer』でパソコンやスマートフォンから視聴することが出来るようになっています。吉本新喜劇に関しては内容は1ヶ月前に放送されたものになりますが毎週土曜日の午後2時から1週間限定で配信されています。

 

 TVerであれば時間・場所を問わず視聴できるので東京を含めた大阪以外に住んでいる方にとっては便利なサービスといえるのではないでしょうか。

 

 

「笑いを取ることだけに特化する」ー”マンネリ”と言われても衰えない人気の秘密

 

 吉本新喜劇は1959年に「吉本ヴァラエティ」として旗揚げを行って以来、今日まで58年という長い歴史の中で人気を博してきました。

自分自身も今年の春に大阪に引っ越してからNGKには何回も足を運んでいますが、今回の記事にもあるように笑いをとることだけに専念する姿勢が吉本新喜劇の人気を形作ってきたんだと、この東洋経済オンラインの記事を読んで改めて思います。

 

同じ大阪にある松竹新喜劇吉本新喜劇とは異なり、分かりやすい筋書きの人情喜劇を売りにしていて、内容は現代劇から時代劇まで幅広いものとなっています*1。その中には教訓を含んだメッセージ性を帯びたものや、やや難解なストーリー展開がされているものもあるといいます。

 

吉本新喜劇はそうした要素を一切省いて、誰もが楽しく笑えるものにしてきたことが長い歴史の中で人気を博してきた理由の一つなのではないでしょうか。

 

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吉本興業/よしもと・クリエイティブエージェンシー

 

 吉本新喜劇は時折「マンネリだ」「つまらない」という意見も聞かれます。確かに一見すると同じストーリーやギャグが繰り返されているように見えますが、本当のことを言うと実はそうではありません。座長によって演出などのスタイルが大きく異なっているのです。独自に分析してみると以下の通りであるといえるでしょう。

 

内場勝則→必要最小限の演出、オーソドックスなストーリー展開

辻本茂雄→「シゲオ・茂造シリーズ」や「ローテーショントーク」などのキャラ、ダンスシーン、照明やセットの階段を使った演出

・すっちー→他座員との絡みを多くする、多様なメンバーの起用

・川畑泰史→全座長のうち唯一出囃子を持つ、音ネタ

小籔千豊→主役だが脇役の立ち位置を務める、長ゼリフの多用

 

 このように座長による演出の違いが吉本新喜劇における多様性を生み、新たなオリジナリティを確立し続けているのです。

 今回新たに座長に就任した酒井藍さんもこれから公演を重ねていくごとに自分のスタイルを築き上げることでしょう。

 

 

また、吉本新喜劇においてギャグはあくまで物語の一部であり”メイン”というわけではありません。これまで数々のギャグが誕生してきましたが、いずれのギャグも物語の中で披露されたものが次第に独立して単体になるというパターンを踏んできています。これから誕生するであろうギャグも同じ道を辿ることになると考えて良いでしょう。

 

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吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

テレビ出演が影響?

 

 ではなぜ、吉本新喜劇が「マンネリだ」とか「ワンパターンである」と感じるのでしょうか。

 

ここ最近の新喜劇メンバーにおけるテレビ出演の動きを見ていると、すっちーを筆頭にお馴染みのメンバーが様々なテレビ番組に出演しています。そして必ずと言っていいほど「乳首ドリル」をネタの中に取り入れています。

 

そうした特定のメンバーだけがテレビ出演を続けることによって視聴者が飽きやすく感じてしまっているのではないか、そう思うのです。

 

そこにはすっちーなどのメンバーを出演させれば視聴率が上がるというテレビ局と、新しい吉本新喜劇をPRしていくためにもすっちーなどのメンバーを積極的に起用しようという吉本興業の思惑が一致していることの表れともいえそうです。

 

人によっては、吉本新喜劇にあまり真新しさをそれほど感じないために退屈だと感じるかもしれません。しかし、だからこそ惹かれる魅力が吉本新喜劇にはあります。

好き嫌いが分かれるとは思いますが、もし吉本新喜劇に対してもやもやとした思いなどがあれば是非一度観に行ってみることをおすすめします。

 

 

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今年4月に行われた夜公演のチラシ。すっちー・辻本茂雄共に子どもから大人まで幅広い世代に人気である。

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おわりに

 前回の記事(【吉本新喜劇2027 第3回】信濃岳夫の魅力について考える)をアップしたところ、数日後に本人が自身のツイッターでその記事を取り上げてくれました。

 

 

新喜劇に対する様々な思いを色んな角度から伝えようと始めたこのブログがこのような形で紹介してもらえるとは夢にも思いませんでした。このツイートをきっかけに新喜劇タイムズをご覧になった皆様には改めて感謝いたします。そしてこのブログを取り上げていただいた信濃岳夫さんにも改めて感謝申し上げます。

 

 

これからも吉本新喜劇に対する個人的な思いなどを順次掲載していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 

お気軽にフォローなど、よろしくお願いします。

【吉本新喜劇2027 第3回】信濃岳夫の魅力について考える

 吉本新喜劇の若手座員にスポットを当てながら、吉本新喜劇の未来について考えていくシリーズ『吉本新喜劇2027』。

今回は近年ますます注目を集める、次期座長の呼び声も高い信濃岳夫さんについて特集します。

 

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「しなちゃんダンス」が大好評!!独特の魅力を放つ若手実力No.1

 信濃さんは今から11年前の2006年に金の卵オーディション2個目で入団しました。しかし入団当初からしばらくの間は現在とは対照的に、自身が持つ要素が少なかったこともあり地味な印象を持たれ、注目を集めることはあまりありませんでした。

 

信濃さんはMBSのインタビューの中で、「自分はもともと楽屋などでワイワイ喋る事が出来るタイプではなかったけど、先輩からイジられるようになって仲良くなっていくうちに自分も変わってようになった。」と上下関係を超えて交流を深めることで舞台に対する姿勢も変わったことを明かしています*1

 

 

 そうした中、昨年8月に転機が訪れます。舞台の中で披露した独特のステップを持つダンスが若者のファンを中心に注目を浴び始めたのです。

 

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このダンスは後に「しなちゃんダンス」と名付けられ、今ではすっかり彼のトレードマークまでになりました。この独特なステップは順序さえ覚えれば誰でも出来るような気がしますが、そのステップを使って自分のものにし、その上面白くしてしまうというのは信濃さんだから出せる魅力なのではないかと思います。

 

 また最近では廻し役としての注目も集めてきています。現在の立ち位置としてはしみけんさんの数歩後ろを行くといった感じでしょうか。しみけんさんが仮に座長になったとすれば、今のしみけんさんが担う役割を信濃さんがほぼ受け継いでいくという事になると思います。

 

彼の実力はまだまだ伸びていくことでしょう。これから先の信濃さんの人気は彼だけではなく、他の座員の人気にも良い影響をもたらすかもしれません。

 

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諸見里大介吉本新喜劇2026』のワンシーン。彼の役は廻し役の王道である旅館の若旦那だ。

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単独公演では史上初の満席を達成

 5月26日(金)には単独公演『オレの新喜劇』をなんばグランド花月で行い、新喜劇と特別ゲストとして映画監督の木村ひさしさん*2と俳優のメイ・イズモトさん*3を迎え『信濃岳夫、ドラマ出演への道』と題したコーナーで多くのファンをわかせました。

 

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実は、この公演は開催される前からかなりの話題を呼んでいました。この『オレの新喜劇』を宣伝するポスター・チラシのデザインがインパクトが強いとしてかなりの注目を集めていたのです。

 

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信濃岳夫単独公演『オレの新喜劇』のポスター。肖像画風の写真とその周りを囲む黄色の文字は昭和の映画ポスターを連想させる。

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 この信濃さんの顔が特徴的なポスターはなんば周辺の飲食店などに貼られ、イベントの宣伝に大きく貢献しました。また、このポスターが果たした役目としてもう一つ挙げられるのが信濃さんの顔を覚えてもらうことに繋がったことではないでしょうか。このポスターがツイッターなどのSNSで話題になると同時に広く拡散した結果、信濃さんについてより多くの人が知ることになり、集客の増強に繋がったとみられています。

 

今回の単独公演では若手座員として極めて異例の満席を達成しました。なんばグランド花月(NGK)を満席にするというのは極めて困難で、吉本新喜劇の座員にとってそのハードルは高いどころではありません*4。しかし、信濃さんはその困難なハードルを超えたのです。

その合計人数は876人、立ち見席が出るほどだったといいます*5

 

驚くほどの熱狂ぶりを魅せたこの単独公演は大成功に終わりましたが、問題はこれからです。

 

 

座長へ近づくための険しい道のり

 信濃さんはいよいよ明日(6月20日)から諸見里大介さんとタッグを組んで初の通常公演で「仮座長」として公演に臨みます。

 

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明日(6月20日)から始まる信濃岳夫&諸見里大介による仮座長公演。NGKにおける現役座長以外のメンバーによる通常公演は、特例を除けば『8座長体制』以来約3年ぶり。

 

 単独公演では満席となりましたが、通常公演においてはそう簡単にはいきません。通常公演は漫才・コント・落語が披露された後に吉本新喜劇が公演されます。

観に来るお客さんもその分多様です。前半(漫才・コント・落語)のいずれかが目的で来た方もいれば、一見さんという方もいらっしゃいます。全員を笑わせるとなると相当高いレベルが要求されることになるのは間違いありません。

 

 

次期座長との呼び声がファンの間を中心に日々高まってきていますが、座長になるためのさらなる試練はもうすぐ始まろうとしています。この1週間の公演での経験が彼の成長にどのような効果をもたらすのか、推移を見守る必要がありそうです。

 

これからの信濃さんのさらなる飛躍に期待したいですね。

 

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*1:よしもと新喜劇│MBS 第55回 信濃岳夫

*2:監督作品に『TRICKシリーズ』、『劇場版 ATARU』、『IQ246~華麗なる事件簿~』などがある。

*3:出演作に『民王』、『99.9 -刑事専門弁護士-』など。

*4:座席数は858席。

*5:6月1日(木)の『よしもと新喜劇90』内での発言。

【吉本新喜劇2027 第2回】新名徹郎の魅力について考える

 吉本新喜劇の若手座員にスポットを当てながら、吉本新喜劇の未来について考えていくシリーズ『吉本新喜劇2027』。

2回目となる今回は、次期リーダーの一人として注目を集めつつある新名徹郎さんの魅力について考えます。

 

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”強烈な”ツッコミとボケを放つチャレンジャー

 まず新名さんの魅力について一つ取り上げるとすれば 、やはり猛烈な大声で放つツッコミが代表的といえるでしょう。新名さんはここ数年、辻本座長の回を中心に回し役として活動してきました。その鋭い突っ込みに関してはしみけんさんに劣らず、といっていいのかもしれません。

 

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実は新名さんは新喜劇に入団する前、およそ5年ほど漫才コンビ「ダ・ヴィンチ」を組んでツッコミ担当として活動していました。新名さんのツッコミに関しては、この下積み時代の経験が生かされている面もあるのかもしれません*1。 

 

 

 しかし、ツッコミだけをしてきたというわけではありません。新名さんはボケにも果敢に挑戦してきました。おととしには七三分けのスーツ姿という少し特徴的な姿で、茂造さんから挨拶されると、ひたすら大声で「こんにちは~!」と言う変わった役にも挑みました。このギャグは広く浸透するという段階まではいきませんでしたが、新名さんのファンの間では彼の代名詞として認知されています。

 

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この強烈なキャラクターなどが印象的な新名さんですが、先月NGKで行われた酒井藍さんのイベントではAKB48の『チームB推し』という曲に乗せて「サイコパス」とイジられる羽目に。さらにその後の新名さんの単独公演で、新名さん自身が新喜劇の中で「怒ったらサイコパスになるで」とアドリブ(?)の台詞を言っています*2

 

ではなぜ、自分自身でもサイコパスとイジるくらいこれほど熱心になるのか。

 それは、一つ一つに極限まで集中し責任を持ってやりきるという新名さんの新喜劇に対する姿勢の表れではないかと考えています。人によってはその新名さんの極限まで集中している様子を奇妙に感じるかもしれません。しかし現在吉本新喜劇が全国的に有名になりつつあるとはいえ、若手座員のほとんどはまだ駆け出し中です。

 

そうした厳しい世界を生き抜くために躊躇せずに果敢に挑む姿は大いに納得できるのではないでしょうか。

 

 

 

今年には念願の東京進出も

 そうした中、今年1月にはフジテレビのネタ披露番組『爆笑キャラパレード』に出演し「劇団 金のタマゴ」として入団10年目で念願の東京でのテレビ出演を果たしました。

この番組の中で披露されたコント『熱すぎる警官コンビ』ではコンビニ店員として相変わらず強烈なツッコミを放っています。

 

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 また今年3月には同じ番組に再登場して、ツッコミ担当として役を務めています。

 今後の活動において新名さんが東京のテレビ番組にどれほど出演することになるかは分かりません。今のところ、考えられるのは「ENGEIグランドスラム」への出演といったところでしょうか。

 

最近は、すっちーの回にも多く出演するようになってきていますので、一連の若手座員を少しずつ推していく流れの中で彼も少しずつ注目を集めていくということになると思います。今後の動向について運営サイドの判断が待たれます。

 

 

しみけん、信濃岳夫に次ぐ「第3のリーダー」に?

 現在、新名さんの人気についてはしみけんさんや酒井藍さんなど他の座員と比べるとまだまだといえます。また、若手座員の中でも実力No.1といわれる信濃岳夫さんもここにきて人気急上昇中です*3

 

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 信濃岳夫単独公演『オレの新喜劇』の集合写真。若手座員のイベントとしては異例の満席(立ち見席を含む)という大成功を収め、幕を閉じた。

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 しかし新名さん自身も負けてはおらず、2回目の単独イベントに関しては道頓堀ZAZA HOUSEという小さな会場ではあるものの満席となっています。また、次回行われる単独イベントに関してもチケットの売れ行きは好調で満席をうかがう勢いとなっています。

 

さらに、登場するのはたった10人で全員が主役という趣旨のイベント「しんきげき10」には4月の初回から全ての回に登場しています。

 

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「登場するのは10人で全員が主役」というコンセプトのイベント『しんきげき10』のチラシ。こちらは5月に公演されたときのもの。

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連続で出演するということは、新喜劇を担う上で重要な存在になりつつあることを意味するのでしょうか。

 現在の立ち位置としては、しみけんさん・信濃さんに次ぐ第3のリーダーとしての役割を担っていると私は考えています。まだ時間がかかるとは思いますが、個人的には副座長としては射程圏内に入っているような気がします。

 

 

新名さんの今後の活躍に期待すると共に、これからも応援し続けていきたいと思います。

 

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 吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

*1:ダ・ヴィンチ (お笑い) - Wikipedia

*2:5月12日(金)の「新名徹郎の新喜劇NEXT vol.2」での発言。

*3:ちなみに、信濃岳夫と新名徹郎は同じNSC大阪校25期生である。

【吉本新喜劇2027 第1回】酒井藍の座長就任について考える

 もうすぐ6月になり、梅雨の時期が近づいてきていますね。これから長い雨のシーズンが始まりますが、吉本新喜劇ファンの皆さんも負けずに頑張っていきましょう。

 

 さて新喜劇タイムズでは吉本新喜劇の未来をより深く考えるために、特定の若手座員にスポットを当てながら考えていくシリーズ『吉本新喜劇2027』を開始することになりました。このシリーズが吉本新喜劇の魅力や問題点などについてより多くの人へ独自の視点で伝えることが出来ればと思います。よろしくお願いします。

 

記念すべき第1回は、つい先日発表された酒井藍さんの座長就任について考えていきたいと思います。

 ※今回の記事に関してはかなりの長文になっておりますことをご理解ください。

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吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 衝撃の「女性初・史上最年少」座長の誕生

 私が辻本さんの新喜劇に関する最初の記事をアップロード、そして信濃岳夫さんの単独公演が行われた5月26日(金)に吉本興業から酒井藍さんが座長に就任する旨を発表しました。

 

 

吉本新喜劇酒井藍が、このたび女性初の吉本新喜劇座長に就任することが決まりました!

酒井藍は、2007年9月に吉本新喜劇「第3個目金の卵オーディション」合格後、新喜劇に入団。ぽっちゃりキャラを生かし、「ブーブー。ブーブー。私、人間ですねん」のギャグで一躍人気者に。近年では数々の公演でリーダーを務めており、今年1月のMBSよしもと新喜劇スペシャル』では初の座長を担い、3月には『よしもと新喜劇映画 女子高生探偵あいちゃん』初主演。舞台やテレビなどで幅広い世代の心をつかんできました。関西での認知度は新喜劇内でも屈指であり、またその人柄から先輩や後輩からも慕われています。若干30歳で荒削りなところもありますが、今までにない新たな風を吹き込んでくれるとの期待を込め、吉本新喜劇58年の歴史で初の女性座長に任命されることになりました。

ーよしもとニュースセンター「酒井藍吉本新喜劇座長に就任決定! 史上初の"女座長"が誕生!」

 

これまで座長就任に関しては清水けんじさんやアキさんがなるのではないかと噂されてきました。ところが、そうした動きの中で吉本興業はこの2人ではなく酒井藍さんに座長という重要な役目を与えたのです。

 

このニュースがインターネット上で最初に報じられたのがスポニチアネックスの午前11時54分*1。おそらくほとんどの人が職場や学校などで昼休み直前という方が多かったのではないでしょうか。

 

昼休みになってスマホで何気なくニュースを見ていたら、酒井藍さんが座長に就任する事になっていた・・・。全国の吉本新喜劇ファンにとって衝撃的なニュースだったと思います。

 

これにより1999年に現在の体制になってからでは初の女性座長、そして小籔千豊さん・吉田ヒロさんの32歳を2つ下回る史上最年少の30歳での座長就任となったのです。

(但し旧体制時代を含めると山田スミ子さんが女性初、歴代最年少は1974年に就任した木村進さんの23歳である。)

 

今回の座長就任に合わせて、全座長から祝福のコメントが寄せられました。

 

内場勝則

酒井藍さん座長就任おめでとうございます。しかも女性初座長です。

みんなに愛されるキャラクターなので大丈夫だとは思いますが、今までの、一座員という訳にはいきません。

体重だけでは無く責任という物が重くのしかかって来ます。

プレッシャーで痩せる思いでしょうが新喜劇の横綱になって下さい。

そして我々には出来ない女性目線の楽しい吉本新喜劇期待してます!

 

辻本茂雄

吉本新喜劇、初めての女性座長就任おめでとう!

色んなプレッシャーあると思いますが、そのプレッシャーに打ち勝って頑張って下さい!

酒井藍ワールドの新喜劇と座長になってからのパワーアップした乗りツッコミを楽しみにしてます!

 

<川畑泰史>

藍ちゃん!座長就任おめでとう!

初の女性座長!

めちゃカッコええ!

藍ちゃんは、凄い努力家で、全ての座員から愛されている、素晴らしいデブです!

健康面以外は何の問題もないと太鼓判を押させて頂きます!

新喜劇に女性旋風を巻き起こして下さいね!

皆様、藍ちゃんの新喜劇で大いに笑って癒されて下さいませ!

おめでとう!

 

小籔千豊

藍ちゃんが座長になるのは本当によかったです

藍ちゃんはおもしろいのはもちろんの事、気配り目配りが細やかにできる子なんです。

リーダーに必要な公正さもあります。

藍ちゃん新座長のおかげで益々新喜劇は勢いづくでしょう。

 

 

<すっちー>

「初の女性座長ということで、男性にはない女性ならではの感覚で新しい風を吉本新喜劇に吹き込んで、

吉本新喜劇を一緒に盛り上げていきましょう。なかなか大変な仕事なので、ガリガリになるかもしれません。

もし、ガリガリになったら座長ダイエットという本を出して下さい・・・。」

 

 

  どの座長のコメントも非常に個性的でユーモアあふれるものになっています。一つ安心したのは、辻本さんからコメントが送られたことでしょうか。藍ちゃんは小籔さんと非常に仲が良いため、人間関係が色濃く出てコメントを控えてしまうのではと心配していましたが杞憂に終わりました。

 

また、今回の座長就任で多くのメンバーがツイッターを通じて祝福のコメントを発表しました。中には普段なかなか共演することがないメンバーもいました。

 

 

 この一連のツイートから感じたのは 藍ちゃんが幅広いメンバーから愛されているということです。普段なかなか共演することがないメンバーもどこかで藍ちゃんのことを想ってくれていると思うとしみじみと感じますね。

 

 さて座長就任に際して7月26日(水)~31日(月)に、なんばグランド花月で記念公演が行われ初日には口上が藍ちゃん含め各座長から述べられる予定になっています。

問題は、座長が全員揃うかどうかということ。前回すっちーが座長に就任した際は全座長が揃いましたが、今回はどうなのでしょうか。

 

辻本さんに関しては公演の初日である7月26日(水)に予定は今のところ入っていないとみられ、口上に参加できる状況であると考えられます。しかし、小籔さんとの人間関係を理由に参加しないという可能性は否定できません。また、翌日の7月27日(木)には奈良県で30周年記念ツアーの公演が控えています。この辺りも今後の動向が気になるところです。

 

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奈良県文化会館へは車でNGKから高速道路経由で約40分弱の所にあるため、当日の朝に大阪市内を出発したとしても十分間に合う可能性はあると考えられる。

 

果たして全座長が揃う姿を見ることは出来るのか。期待半分、不安半分で待ちたいと思います。

 

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 Ⓒ吉本興業/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 

 

NHKニュースなどの報道から見える思惑とは

 今回の座長就任はNHKの夕方6時の全国のニュースでも取り上げられ、瀧川剛史アナウンサーが酒井藍さんの代表的なギャグ「ブーブー ブーブー 私 人間ですねん」を淡々と、かつ関西弁の的確なイントネーションで読む様子が話題になりました。ちなみに瀧川アナウンサーの出身地は奈良県だそうですよ*2

 

 

 

 一方で、ネットニュースの記事には軒並み「女性初」「史上最年少」なかには「小籔超え」の文字が載るものもありました。これらの報道から感じるのは、事務所側が話題作りのために藍ちゃんを座長に起用したのではないかということです。

 

先程の「女性初」「史上最年少」というのは新聞やテレビなどのマスメディアにとっては記事を書いたりニュースを報じたりする上で購読者・視聴者を惹き付ける重要な要素になるといえます。

そして話題が注目されれば、新聞社やテレビ局果ては吉本興業の利益に大きく貢献することになります。

 

藍ちゃん自身に関しては何の罪もありません。しかし彼女がこうした話題作りに「利用」されてしまったのではないかと思うと少し残念でなりません。

 

 また、吉本興業の中では旧体制時代の新喜劇は忘れられてしまっているのではないかとも感じました。藍ちゃんは記者会見の中で、「新喜劇初の女性座長として、これまで先輩方が築き上げてくださった歴史を引き継げるようにしっかりがんばりたいと思います」とコメントしています。実際問題、現体制の新喜劇ではなく花紀京さんや岡八朗さんが活躍していた時代の新喜劇が好きだというファンの方も少なくありません。

 

過去の伝統を引き継ぎながらも新しい形の新喜劇を開拓していく。果たして吉本興業はどれくらい本気で取り組んでいくのでしょうか。

 

 

ネット上では賛否両論に

発表直後、ツイッター上では賛否両論が巻き起こる事態となりました。

 

 

 藍ちゃんのファンにとってはもちろん嬉しいことだと思います。藍ちゃんを責める理由は何一つありません。ただ、やはり「女性初」「史上最年少」座長という事務所側の話題作り感がどうも否めません。運営側がどんな考えを持っているかは分かりませんが、もう少しファンの動向について深く分析する術を学んでほしいと思います。

次こそはどのファンも納得できる人事であってほしいですね。

 

 

しみけんの座長になる夢などはどうなるのか?

こうなると気になるのは、しみけんさんの座長就任がどうなってしまうのかということです。

 

上記の記事でも言及しましたが、しみけんさんは3年半も前から座長就任を目指して累計14回もイベントを行ってきています。それにも関わらず座長になれないというのはどんな可能性が考えられるのでしょうか。

 

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 吉本興業から見て、しみけんさんが重要な存在であるということは間違いないと思います。ただ、座長になれるほどの実力を持っていないと判断されているのかもしれません。

 

ファンの方々の間と業界関係者の間での認識に少なからず差があることは仕方ないと思います。しかし、今後の日本は少子高齢化が進み人口も減っていきます。それは観に来るお客さんの数が減ることを意味します。また、吉本新喜劇の全国的な広がりに伴ってメンバーのファンも多様化してきています。

 

こうした事情を考えれば、多様な需要に対応できるように事務所として手を打っていくのが自然だと思うのですが、吉本興業はそうしたことを一切せずに運営側の懐に入る事しかしたくないのでしょうか。そんなことをしていては吉本興業の寿命はますます短くなり、下手すれば10年保って良いほうなのかもしれません。

 

 しみけんさんの座長就任については個人的な意見として、あるとすれば2018年か2019年になるのではないかと思います。もし来年就任することになった場合、7月16日(清水けんじさんの誕生日)以降に座長就任記念公演を行えば、今回とは逆に「史上最年長」(43歳)での座長就任ということになります。

 

また2019年吉本新喜劇誕生60周年という記念すべき年にあたります。すっちーが座長に就任した2014年は吉本新喜劇誕生55周年だったため、吉本新喜劇誕生55周年の記念行事としての要素も含まれていたと考えられます。もし再来年に就任することになれば、「史上最年長座長」になる事に加えて吉本新喜劇誕生60周年記念行事という動機付けにもなります。

 

しみけんファンの皆さんにとっては複雑な気持ちになるとは思いますが、可能性を信じて地道に応援し続けることが一番大切だと思います。

 

 

 一方でここ最近になって「しみけんは無理に座長になる必要はないのではないか」との声が少ないながらも挙がってきています。実は一度座長になると他の座長の回には原則出演しないという「制約」がかかってくるのです。

 

藍ちゃんの人気はすっちーや小籔さんなどとの共演によって作られてきた部分もあります。座長になることはこうした共演の機会が激減することを意味します。しみけんさんの人気も小籔さんと川畑さん、そしてすっちーとの共演による所もかなりあり「名脇役」との評価も少なくありません。

 

今回の藍ちゃんの座長就任で当の本人は相当落ち込んだことだと思います。しかし、確実に実力はついていますしファンの数も増えてきています。しみけんさんの思いが運営側に届くよう、ファンの皆さんは全力でしみけんさんを支えてあげましょう。

 

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5月30日(火)~6月5日(月)のNGK公演ではすっちーに加え内場勝則さんも出演する予定だ。貴重な共演の機会を目に焼きつけておこう。

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もはや「伝説」ともいわれる内場さんと辻本さんの共演。再生回数はのべ150万回を超える。

 

 

 もう一つ気になるのが、しみけんさんと同様に高い人気を誇るアキさんの座長就任についてです。アキさんが座長就任を目指しているということについては昨年9月の記者会見で辻本さんが明らかにしています。

 

 

アキさんに関してはこれまで数回にわたって「Joy!Joy!エンタメ新喜劇」と題してイベントを開催してきました。その中でかなり早い段階で、座長になる上で重要といえる桑原和男師匠からの「お墨付き」を得ていたといいます。その桑原師匠のお墨付きを無視するということは、吉本新喜劇を運営する人たちにとって桑原師匠の影響力は低下しつつあることを意味しているのかもしれません。これは明らかな暴挙と言っていいと思います。

 

もしアキさんが座長に就任することになれば、しみけんさんと同様に「史上最年長」での就任となります。こちらも可能性としては、2018年か2019年になるのではないかと思います。

 

これからの吉本新喜劇の全国的な広がりにおいて、ダンスパフォーマンスを交えた新しいスタイルの新喜劇は魅力的なコンテンツに映るはずです。吉本興業がこれを一切無視することになれば、絶望としか言いようがありません。しみけんさんと同様に、アキさんのファンの皆さんも全力でアキさんを支えてあげましょう。

 

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9月20日(水)に今年2回目の公演が行われる「Joy!Joy!エンタメ新喜劇」。アキさんの魅せるダンスパフォーマンスは圧巻だ。

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座長のキャパシティの増加と全国化への布石

 今回の藍ちゃんの座長就任で、座長は合計6人となりました。実は過去に、これよりも多い8人体制で新喜劇が行われた時期があることをご存じでしょうか。

 

 2012年4月1日、吉本興業は創立100周年を迎えました。それを記念した行事の一つと言っていいと思いますが、4座長に当時副座長だったすっちー、さらに清水けんじ・烏川耕一・高井俊彦の3人を加えた『8座長体制』が2012年4月からすっちーが座長に就任する2014年6月までのおよそ2年2ヶ月にわたって続いたのです。

 

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 清水けんじさんが「座長」として初めて行った公演の詳細(中央)。以後、2年2ヶ月にわたって『8座長体制』が続いた。

 

ここから考えられるのは、8座長公演を行うことが出来るキャパシティは十分あると言うことです。吉本新喜劇の通常公演は火曜日(小籔座長のみ水曜日)を起点にしてスケジュールが組まれます。12ヶ月のほとんどは4週間しかありませんから、藍ちゃんの座長就任以降は毎月全ての座長の公演を見られるということが出来なくなるのです。

 

しかし、現在小籔さんは東京でのテレビ出演を軸にしておりすっちーさんも関西のテレビ番組に多数出演し実質「3.5人体制」といえるような状況になっています。今は2012年当時と違って全国公演もありますし夜の特別公演も増えてきています。つまり、座長一人に対する負担がかなり重くなってきているのです。これほどタイトなスケジュールが続けば、やがて体調を崩し公演が出来なくなってしまう恐れがあります。

 

 そこで、藍ちゃんに加えてしみけんさん・アキさんを座長に就任させ、『8座長体制』を復活させることで座長一人にかかる負担を減らそうではないかという考えです。『8座長体制』になればより多くのファンに吉本新喜劇を見てもらえる事に繋がりますし、スケジュールに少しだけ余裕を持たせることで自分のギャグやお芝居を吟味する時間を捻出できるのではないでしょうか。

 

また、内場さん・辻本さんに関しては今後座長を引退する可能性が考えられます。その引退による落ち込みをうまく持っていくことも併せて出来るのではないかと考えています。

 

さらに、座長が多い分より多くの若手座員が必要になってきます。つまり、オーディションの実施が必須となってくる訳です。現在、金の卵オーディションの合格者は藍ちゃんを含め68人います。オーディションでより多くの若手座員を採用すればこれまで行われていなかった東京や東日本で公演をする余裕が出て来て、吉本新喜劇の全国化をさらに推し進める事が出来る良いきっかけになるのではないでしょうか。

 

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なんばグランド花月の公演形態を東京で年に1回行う「東京グランド花月」。今年は初めて内場座長の班が吉本新喜劇を務めた。

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おわりに

重ねて申し上げますが、藍ちゃん自身は何も悪くありません。また、何の罪もなく責める理由もありません。 

今回の就任で藍ちゃんは女性初そして金の卵オーディション出身者として初めての座長となりました。

 

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大阪市天王寺区にある生國魂神社で、緊張した様子で奉告祭に臨む酒井藍さん。

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 今回は賛否両論を呼ぶ座長就任でしたが、藍ちゃんの座長就任は若手座員の座長への道を切り開く重大な一歩となりました。藍ちゃん自身も記者会見の中で「元気いっぱいパワーいっぱいはもちろん、お客さんもやっている側も全員が楽しい新喜劇を作っていきたい」と決意を新たにしていました。

 

私はこの言葉を信じて、藍ちゃんが吉本新喜劇の全座長の架け橋となりそしてこれまで以上に新しい風を吹かせていってほしいと思います。精一杯藍ちゃんを応援していきたいと思います。

 

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参考資料

いよいよ30周年ツアーがスタート!! 辻本座長の新喜劇を考える 〜後編〜

前編の記事はこちらからどうぞ。

 

 さて後編ではこれまで辻本さんが行ってきたキャラクターや、お馴染みのメンバー達について分析していきたいと思います。

 

 

恒例中の恒例「茂造シリーズ」&「ローテーショントークシリーズ」

 辻本さんのキャラクターの代表格といえば、この「茂造シリーズ」に尽きるでしょう。「茂造シリーズ」は約10年ほど続いていますが、近年の吉本新喜劇ブームに伴い大人だけではなく子ども達にもその人気が広がり、色あせない魅力を放っています。

 

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最近では、アキさん演じるアキコとの掛け合いでも人気ですね。また、この派生版として「シゲオとアキコ」シリーズが登場していて、より一層の人気を誇っています。

 

 ローテーショントークも辻本さんの代表的なシリーズといえます。辻本さんが黒と白のチェック柄のスーツでやって来る借金取りでお馴染みのこのローテーショントークは、実は現在に至るまで2回メンバーが代わっています。

 

初代は青スーツの役を安尾信乃助さんが、赤スーツの役を烏川耕一さんがやっていました。

 

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※新幹線ネタのくだり

 

2代目はカラーリングはそのままで、青スーツ役が平山昌雄さん、赤スーツ役をレイチェルさんがやっていました。「歌舞伎トーク」で平山さんが回転する姿が懐かしいですね。ちなみに赤スーツ役を山田亮さんが担当していた時期もあるんですよ。

 

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そして見る回数は少ないですが、現在の3代目はスーツの色が変わって黄スーツ役をアキさん、水色スーツ役を森田展義さんが担当しています。新しくトリが「宝塚歌劇団トーク」になりましたね。アンドレ(辻本茂雄)とオスカル(アキ)の掛け合いは面白い以外の言葉が見つかりません。

 

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上記の2つに共通することは、同じ様なことを繰り返してやっているということ。

 

普通であれば、同じものばかりを見るとやがて飽きてくるということになりがちです。ところが辻本さんの「茂造シリーズ」と「ローテーショントークシリーズ」は何回か見れば展開が読めてしまうのに、面白いと感じるということ。

 

同じようなものを見せられてもお客さんが飽きない、見るだけでは分からない不思議な力をこの2つのシリーズは持っている気がします。

 

「辻本ファミリー」と称されるメンバー達

 今年1月に行われた記者会見の中で、ツアーに出演するメンバーが辻本さん含め16名であることが発表されています。

  

  出演者:辻本茂雄、アキ、島田珠代伊賀健二大島和久森田展義、もりすけ、レイチェル、玉置洋行、桜井雅斗、奥重敦史、もじゃ吉田、平山昌雄五十嵐サキ、鮫島幸恵、松浦景子

 

 辻本さんの回の新喜劇でお馴染みのメンバーが勢揃いしていますね。通常公演ではベテランの方々を含め、多い時には30名ほどが出演する大所帯となります。しかし、今回のツアーではその半分近くの人数で公演をしますから、一人一人が担う役割がかなり重要になってきます。

 

最近では若手のメンバーを中心に他の座長の新喜劇に出演している方も出て来ていますが、まだまだ辻本さんの回への出演率が高いといえると思います。

 

こうした常に一緒に出演している関係を家族に例えて、「辻本ファミリー」と呼ぶファンの方もいらっしゃいます。今では見られなくなりましたが、新名徹郎さんもこの辻本さんの回に2,3年ほど回し役を中心に出演してきました。

 

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2017年5月現在の、新名徹郎さんが最後に出演した辻本座長の回の新喜劇。中央に名前がある。

 

今回のツアーには出演していませんが、たかおみゆきさんや石橋洋貴さんそして辰己智之さんなども「辻本ファミリー」の一員と言っていいと思います。これから先の辻本さんの新喜劇がどのように展開していくかは分かりませんが、こうしたメンバー 一人一人の活躍の幅がこれまで以上に広がっていくことを願うばかりです。

 

おわりに

 

 「3座長公演」の記事でも言及しましたが、小籔さんと辻本さんとの間には確執があるのではないかと噂されています。そのことに関して、気にされる方も少なくないのではないかと思います。でも、忘れてはいけないことが一つあります。それは、

 

楽しむ、そして応援し続けること。

 

この一言に尽きると思います。楽しんで応援し続けることが、辻本さん含めメンバー 一人一人の成長に繋がっていくのです。吉本新喜劇は誰もが笑顔になれる素敵なエンターテイメントの一つです。観に行かれる皆さんは、是非大いに楽しんできてください。

 

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